お墓について

お墓は一生のうち、何度も購入するものではありません。
高額であり、家族とご先祖さまをつなぐ大切な品なので慎重に購入したいものです。
いざ購入する際には場所、デザイン、予算など考えることが多いでしょう。
さらに購入後も掃除の問題や移転を考えた時の手続きなどの知識も必要です。

お墓とは？

お墓は故人を偲び、弔う場所です。一般に墓石などを置いて仏様をお祀ります。
一族末代に至るまで引き継いでいく一家の拠り所ともいえます。
そのためお墓の購入は一生に一度あるかないかののことでしょう。
後悔をしないようにわからないことを曖昧にせず、こだわりをもってお墓選びをしましょう。

お墓を建てる時期

いつ、何日に建てなければいけないという決まりはありません。
生前でも、亡くなってからでも、また亡くなった後しばらく経ってからでも可能です。
納骨の期限が定められてはおらず、自宅に遺骨を置いてはいけないという法律もありません。
一般的にはすでにお墓をお持ちの場合、火葬した遺骨は四十九日までの間に埋葬する事が多いでしょう。
お墓のない方、墓地選びから始める方は100カ日、お彼岸、お盆、命日、一周忌などの法要に合わせて建てるのもいいでしょう。
最近では区切りのいい一周忌をめどに建立されるケースが増えています。

寿陵

生前にお墓を建てることを「寿陵」といいます。
寿陵では墓石に彫る戒名は朱墨を用います。そして埋葬する時に朱を落とします。
寿陵の良い所は自分でお墓を自由にじっくり選ぶことができることと残された人への負担を軽くすることが出来るという点です。
ただし、公営墓地などでは遺骨がある状態でないと申し込めない霊園があるので、場所を選ぶ際には注意が必要です。

墓地の形態とは？

墓地・霊園は、経営や管理者、形態などの違いによって、以下のような種類に分けられます。 それぞれに特徴があるので、よく考えて選択する必要があります。

民営墓地

財団法人や社団法人、または宗教法人から運営委託を受けて、民間によって、管理・運営されています。

【長所】

個性的な特色や雰囲気、サービスなど独自の工夫をしている所が多い
宗派の制限がない
お墓のデザインや大きさを自由に選択できる

【短所】

担当の石材店が決められている所が多い
価格が少々割高

寺院墓地

お寺の境内地に墓地があり、主に寺院によって管理されます。

【長所】

寺院の境内に本堂、仏様があるので安心できる
ご僧侶が身近にいらっしゃるため、手厚く祀っていただくことができる
市街地に所在することが多く、墓参に便利

【短所】

ほとんどの場所で宗派が限定されている
檀家になることを前提条件とする所が大部分
お墓、墓石の石材店が指定されていることが多い

公営墓地

都道府県、市区町村などの自治体によって、管理・運営されています。
地方によっては旧行政村運営する「共同墓地」という形態もあります。

【長所】

宗派の制限制約がない
担当の石材店を自由に選べる

【短所】

利用にあたり、住居地などの制限がある
募集が不定期で、応募多数により抽選になることが多い
お墓の大きさが指定されていることもある

公園墓地

最近増えてきている墓地の形式で、文字通り公園のような雰囲気の墓地です。
墓地にお参りに来る人も、関係のない人も公園のように使用できます。

【長所】

宗派の制限制約がない
好きな区画を随時申し込める
ご遺骨の有無、居住地などによって申込みに制限がない

【短所】

担当の石材店が決まっていることが多い
郊外にあることが多く、車が無いと多少不便なことも

お墓の形は？

お墓の形と言えばまず最初に縦長の長方形の形をした「和型墓石」を思い浮かべる人が多いでしょう。
和型墓石は広く普及していますが、近年では現代的な洋型墓石やオーダーメイドのデザイン型も増えています。

和型墓石

和型墓石は最も標準的なお墓の形です。日本の墓地に見られる多くの墓石は各柱塔が三段積み重なっている形状で一般的には和型三段墓と呼ばれています。
近年では和型墓石の形を残しつつ、モダンなデザインを取り入れているものもあるようです。

洋型墓石

洋型墓石は近年広まりつつあるお墓の形です。全体的に横に長く背が低いのが特徴です。
日本においての洋型墓石の主流は台石が１段または２段でスマートなものに人気があります。

デザイン墓石

デザイン墓石は形式や固定観念に囚われない現代的で故人への想い入れを反映したお墓の形です。和型と洋型を取り入れて比較的落ち着いた形のものから個人の個性を偲ばせる斬新な形まで多岐にわたります。

墓石の費用は？

お墓の価格の目安としては、一般的には70万円～200万円くらいが相場となります。
ただし、お墓を建てる場所の広さや石の材質、形などで価格は大きく変化します。
一人ひとりお客様のケースが違うので、あらかじめ価格表というものは存在せず、じっくりお客様の状況やご要望をお聞きし、毎回お見積りを提出させていただいて値段が決まっていきます。